【社長インタビュー】平間一也氏 ~ 戸建て太陽光の現場から
エネルギー企業の取締役社長・平間一也氏にインタビューを実施しました!今回は、そのインタビューについて記事にまとめていきます。
太陽光発電や蓄電池の設置を考えはじめると、まず手元に集まってくるのは複数社の見積書です。ところが並べてみても、総額の数字が違うことだけはわかるのに、なぜその差が生まれているのかは読み取れない。そんな声をよく聞きます。
戸建て向けの太陽光・蓄電池を専門に手がける株式会社ECODAは、これまでに3,000件以上の施工と2,000件以上の補助金申請を担ってきました。同社代表の平間一也さんに、見積書のどこを見れば信頼できる会社かを判断できるのか、率直に伺いました。
価格の差は、どこから生まれているのか
——同じ枚数のパネルなのに、会社によって金額が大きく違うことがあります。この差は何なのでしょうか。
平間一也氏:まず、パネルには安いものと良いものがあります。そして両者を分けているのは、大きく三つです。発電量、劣化率、そして保証です。
発電量は、同じ面積の屋根に載せたときにどれだけの電気をつくれるかという差です。劣化率は、年月が経ったときに性能がどのくらい落ちていくかという差になります。保証は、何年間、どこまでの範囲を製品側が負担してくれるかという条件の差です。
この三つは、設置した初日には差として現れません。差が見えてくるのは五年後、十年後です。ですので、総額だけを比べて安いほうを選ぶという判断は、目に見えない部分を切り捨てて選んでいることになります。単純に得をしたのか損をしたのかは、そのときにはまだわからないのです。
部品名がどこまで書かれているかを見てください
——では、見積書のどこを見ればよいのでしょうか。
平間一也氏:いちばん簡単で、いちばん確実なのは、設置する商材の部品名まで細かく記載されているかどうかです。
太陽光の工事は、パネルとパワーコンディショナだけで完結するものではありません。架台があり、ケーブルがあり、接続の部材があり、必要に応じて計測機器も入ります。それぞれにメーカーと型番があります。きちんと積算している会社の見積書には、そうした部品名が並んでいます。逆に、太陽光発電システム一式という一行だけで金額が書かれている見積書は、何を使うのかが読み取れません。
仮に見積書そのものが簡素な様式であっても、部品の一覧を別紙で出せるかどうかを聞いてみてください。すぐに提示できる会社であれば問題はありません。出てこない場合は、その時点で慎重になったほうがよいと思います。使う部材を明示できないということは、あとから安いものに置き換えても施主にはわからないという状態でもあるからです。
工事の品質は、職人の質にそのまま出ます
——見積書からは読み取りにくい部分として、工事の品質はどう考えればよいでしょうか。
平間一也氏:正直に言うと、極端に安い会社は職人の質が低いことが多いです。ここは現場を数多く見てきた実感としてお伝えできます。
具体的に何が起きるかというと、設置ミスによってシステムがエラーを出す、接続を誤って商材そのものを壊してしまう、といったことです。屋根に穴を開ける工事ですから、施工の精度がそのまま住宅の状態に関わってきます。それから、これは技術以前の話になりますが、現場に普通に遅刻してくる会社もあります。
工事の当日にどう振る舞うかは、契約の前には見えません。ただ、見積書の丁寧さや、質問に対する返答の速さと正確さは、その会社の仕事の仕方をある程度反映しています。部材まで細かく管理している会社が、現場の段取りだけ雑になるということは、あまりないのです。
比べるべきは、総額ではなく内訳です
——読者が今日からできることを挙げるとすれば、何でしょうか。
平間一也氏:三社から見積もりを取ったら、まず総額の欄を伏せて、内訳だけを並べて読んでみることをおすすめします。
どのメーカーの、どの型番を、何枚使うのか。パワーコンディショナは何を選んでいるのか。保証は何年で、範囲はどこまでか。工事費として何が含まれ、何が別途になるのか。ここまで揃えて初めて、金額を比べる意味が生まれます。内訳が揃っていない状態での価格比較は、条件の違うものを並べているだけなので、判断材料になりません。
そして、内訳を尋ねたときに面倒がらずに答えてくれるかどうかも、あわせて見ていただければと思います。設置してからのお付き合いが十年、二十年と続く工事です。聞いたことに正確に答えてくれる相手であることは、価格と同じくらい大事な条件だと考えています。
まとめ
今回のお話をまとめると、見積書を読むうえで手がかりになるのは総額ではなく内訳という事でした。価格の差は発電量と劣化率と保証という三つの要素から生まれており、そのどれも設置した初日には見えてきません。だからこそ、どのメーカーのどの部材を使うのかが書かれているかどうかが、そのまま会社の姿勢を映すことになります。
部品名まで細かく記載があるか、見積書に載っていなくても部品一覧を出してもらえるか。この二点を確認するだけで、比較の精度はかなり上がります。そして内訳を尋ねたときの受け答えは、工事当日の仕事ぶりにもある程度つながっている、というのが平間一也氏の考えでした!